家の屋根にコケが生えているのを見て、放置しておくとどうなるか不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
コケは見た目が悪いだけでなく、屋根の劣化を加速させる原因にもなります。
今回は、屋根にコケが生える原因や、コケを落とす方法、費用相場について解説します。
屋根にコケが生える原因は、大きく3つあります。
屋根は、雨水から家を守るための重要な役割を担っています。
しかし、経年劣化によって防水効果が低下すると、雨水が屋根材にしみ込みやすくなります。
水分を吸収した屋根材は、コケが生えやすい環境になります。
特に、築年数が古い家や、過去に適切なメンテナンスを行っていない家は、防水効果が低下している可能性があります。
コケは、光合成を行うために光が必要です。
しかし、直射日光が当たらない場所では、コケは育ちやすい環境となります。
日当たりの悪い北側の屋根や、下屋根にコケが生えやすいのはそのためです。
また、周囲に木々が生い茂っている場合も、日当たりが悪くなり、コケが生えやすくなります。
屋根の塗装は、紫外線や雨風によって徐々に劣化していきます。
塗装が劣化すると、表面がザラザラになり、コケの胞子がつきやすくなります。
また、塗装が劣化すると防水効果も低下するため、コケが生えやすい環境になります。
屋根に生えたコケは、放置せずに適切な方法で除去する必要があります。
コケの除去方法には、主に高圧洗浄とバイオ洗浄の2つの方法があります。
高圧洗浄は、高圧の水を噴射してコケを落とす方法です。
コケが表面に付着している程度であれば、高圧洗浄で十分に除去できます。
高圧洗浄のメリットは、比較的費用が安く、短時間で作業が完了する点です。
一方、デメリットとしては、高圧の水で屋根材を傷める可能性がある点があげられます。
高圧洗浄の費用相場は、1㎡あたり200~300円です。
ただし、足場代は別途費用がかかります。
バイオ洗浄は、コケを分解する酵素を含んだ洗浄剤を使用する方法です。
高圧洗浄よりも強力な洗浄効果があり、根までしっかりとコケを除去できます。
バイオ洗浄のメリットは、高圧洗浄よりも屋根材を傷めにくい点です。
一方、デメリットとしては、高圧洗浄よりも費用が高い点があげられます。
バイオ洗浄の費用相場は、1㎡あたり250~500円です。
ただし、足場代は別途費用がかかります。
屋根にコケが生える原因は、防水効果の低下、日当たりの悪さ、塗装の劣化などです。
コケは見た目が悪いだけでなく、屋根の劣化を加速させる原因にもなるため、放置せずに適切な方法で除去することが大切です。
そのため、コケはそのまま放置せず、メンテナンスをすることで屋根を美しく保ちましょう。