住宅のメンテナンス、特に外壁の補修でお悩みではありませんか。
雨漏りの原因にも繋がるシーリングやコーキングの劣化は、早めの対処が重要です。
「シーリング」と「コーキング」は似た言葉ですが、実は微妙な違いがあります。
今回は、その違いや種類、適切なメンテナンス方法についてご紹介します。
「コーキング」と「シーリング」は、どちらも建材の隙間を埋めて防水や気密性を高めるための作業、あるいはその材料を指します。
歴史的には、コーキングは船舶の板の接ぎ目に防水材を詰める作業から生まれた言葉で、シーリングは封をする、密閉するという意味から派生しました。
現在では、外壁塗装の現場では両方の言葉がほぼ同義語として使われています。
しかし、使用する材料や、作業内容によっては使い分けられる場合もあります。
外壁塗装においては、コーキングとシーリングはほぼ同じ意味で使われます。
窯業系(ようぎょうけい)サイディングボードの継ぎ目などに目地材を充填する作業を指し、使用する材料も「コーキング材」と「シーリング材」の区別は曖昧です。
メーカーや商品名によって呼び方が異なる場合があり、見積書には「コーキング工事」と記載されていても、現場で使用される材料は「シーラント」という名称の場合もあります。
シーリング材には、ウレタン系、シリコン系、アクリル系、変成シリコン系など様々な種類があります。
ウレタン系は耐久性が高いですが、紫外線に弱く、屋外使用の場合は塗装が必要です。
シリコン系は耐候性・耐水性に優れていますが、汚れやすく塗装できません。
アクリル系は安価ですが、耐久性が低く、リフォームにはあまり使用されません。
変成シリコン系は耐候性と塗装性に優れ、外壁にも使用できます。
それぞれの材料の特性を理解し、用途に合った材料を選択することが重要です。
上記で述べたように、シーリング材の種類によって、耐久性、耐候性、耐水性、塗装の可否などが異なります。
使用する場所や建材、目的によって最適な種類を選択する必要があります。
例えば、外壁に使用する場合、耐候性と塗装性に優れた変成シリコン系が適しています。
シーリング材は、紫外線や雨風、温度変化などの影響で劣化します。
主な劣化症状には、ひび割れ、破断、肉やせなどがあります。
ひび割れは地震や経年劣化が原因で、破断はひび割れが進行したもの、肉やせは可塑剤が溶け出すことで起こります。
これらの症状は雨漏りの原因にもなるため、早めの対処が必要です。
シーリング材の寿命は、種類や環境によって異なりますが、一般的には5~10年と言われています。
ひび割れや肉やせなどの劣化症状が見られたら、メンテナンス時期です。
外壁塗装と同時に行うことで、足場代を節約できます。
シーリングのメンテナンスは、劣化部分の除去と新しいシーリング材の充填(打ち替え)で行います。
費用は、メートルあたり700円~1200円程度ですが、劣化状況や施工範囲によって変動します。
また、足場が必要な場合は、別途費用がかかります。
シーリングとコーキングは、外壁塗装においてはほぼ同義語として使われますが、歴史的背景や使用する材料、作業内容によっては違いがあります。
シーリング材には様々な種類があり、それぞれ特性が異なるため、用途に合わせた適切な選択が重要です。
劣化症状は雨漏りの原因にもなるため、定期的な点検と、必要に応じてメンテナンスを行うことで、建物の寿命を延ばすことができます。
特に、外壁塗装と同時に行うことで、足場代などの費用を抑えることが可能です。
早めの点検と適切なメンテナンスで、安心して暮らせる住まいを保ちましょう。
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