築10年以上経ったマイホームを持つあなたは、住まいの美観と耐久性を長く保ちたいと思っていることでしょう。
しかし、外壁にサビが発生すると、見た目が悪くなるだけでなく、家の寿命を縮めてしまうかもしれません。
そこで今回は、外壁のサビの発生の原因と対策についてご紹介します。
家の寿命を縮めないためにも、本記事で外壁のサビ対策について知っていきましょう。
外壁にサビが発生する原因は、大きく分けて3つあります。
外壁の塗装は、時間の経過とともに劣化し、防水効果が弱まります。
すると、雨が外壁に溜まりやすくなり、鉄部が水の影響を受け、サビが発生しやすくなります。
外壁塗装は、3度塗りで仕上げるのが一般的です。
しかし、1度塗りや2度塗りで仕上げている業者は、規定を満たしていない工事の可能性があります。
また、下地処理が十分でない、防サビ材を塗布していないなどの手抜き工事も考えられます。
外壁に寄りかけていた自転車やスコップなどに発生したサビが、雨や風の影響で、外壁に移ってしまうことがあります。
これは「もらいサビ」と呼ばれ、金属製の外壁だけでなく、窯業系サイディング外壁やモルタル外壁など、金属以外の外壁にも発生します。
外壁のサビを防ぐためには、適切な対策が必要です。
ここでは、DIYでも簡単にできる3つの防サビ対策を紹介します。
サビ止め塗料は、サビが発生する前に塗ることで、金属の表面に塗膜を作り、サビの原因となる水や酵素を除去・遮断します。
ただし、すでにサビが発生している部分には効果がありません。
サビ落としに効果のある酸には、クエン酸とリン酸があります。
クエン酸は、進行していない軽度の赤サビであれば除去できますが、進行している赤サビには効果が低いと言われています。
進行している赤サビには、リン酸を主成分とした製品を使用しましょう。
すでにサビてしまっている部分には、酸素と水を遮断する成分の塗料が有効です。
除去しきれない根強いサビには、「面素地調整補助剤」を使用しましょう。
イオントラップ剤・エポキシ樹脂系の成分によって、酸素と水を遮断し、新たなサビの発生と成長を防ぎます。
外壁のサビは、放置すると見た目が悪くなるだけでなく、家の寿命を縮めてしまう可能性があります。
サビを防ぐためには、防水性の低下、手抜き工事、もらいサビといった原因を理解し、適切な対策を行うことが重要です。
サビ止め塗料を塗る、酸で洗浄する、サビてしまった部分に塗料で酸素と水を遮断するなど、様々な対策がありますが、サビの進行度合いによって適切な対策が異なります。
判断が難しい場合は、塗装専門業者に相談しましょう。