築年数が経ち、そろそろ外壁のメンテナンス時期が気になる、家のことを大切にしたいマイホームオーナーのみなさん、こんにちは。

外壁のひび割れや剥がれなど、気になる症状が出始めると、それが凍害によるものなのか、原因や対策を知りたい気持ちになりますよね。

 

今回は、凍害による外壁の劣化が進む前に、原因を理解し、適切な対処法や予防策を実践することで、安心して快適な住まいを守れるようにサポートします。

 

外壁凍害とは？

 

外壁凍害は、主に寒冷地で発生する、外壁材の劣化現象です。

外壁材が吸水した水分が凍結と融解を繰り返すことで、ひび割れや剥がれなどが発生し、放置すると建物の構造まで影響する可能性もあるため、早期の対策が重要です。

 

1: 凍害が起こるメカニズム

 

外壁材は、経年劣化によって塗膜が剥がれ、防水機能が低下します。

すると、雨水や雪解け水が外壁内部に浸透しやすくなり、気温が氷点下になると、その水分が凍結します。

水が氷になると体積が約10%増えるため、外壁内部の水分が凍結することで、外壁材に膨張と収縮の力が加わります。

 

この膨張と収縮を繰り返すことで、外壁にひび割れや剥がれが生じ、それが凍害と呼ばれる現象です。

 

2: 凍害が発生しやすい外壁材

 

凍害が発生しやすい外壁材は、主に窯業系サイディングと呼ばれる、セメントと繊維を混ぜて作った外壁材です。

窯業系サイディングは、軽量で施工しやすいというメリットがある一方で、水分を吸収しやすいというデメリットがあります。

そのため、寒冷地では、凍害が発生しやすい外壁材として知られています。

 

3: 凍害による影響

 

凍害は、外壁の見た目を損なうだけでなく、建物の構造にも悪影響を及ぼす可能性があります。

ひび割れや剥がれが進めば、外壁の断熱性能が低下し、室内の温度が不安定になるだけでなく、雨漏りやシロアリ被害などの原因にも繋がります。

 

また、外壁が剥がれて下地がむき出しになると、建物の構造体である柱や梁が腐食し、強度が低下するリスクもあります。

 

外壁凍害のサインを見つける

 

外壁のひび割れや剥がれ、チョーキング現象などは、凍害のサインの可能性があります。

特に、水に濡れやすい場所や、日当たりが悪い場所などは注意が必要です。

セルフチェックを行い、早期に専門業者に相談することが大切です。

 

1: 外壁のひび割れ

 

外壁に細かいひび割れや、大きな亀裂が入っている場合は、凍害が疑われます。

特に、水平方向や垂直方向に伸びるひび割れは、凍害による可能性が高いです。

 

2: 外壁の剥がれ

 

外壁の表面が剥がれて、下地が露出している場合は、凍害が進行している可能性があります。

剥がれが小さい場合は、自分で補修することも可能ですが、大きな剥がれや、剥がれが進行している場合は、専門業者に相談することをおすすめします。

 

3: チョーキング現象

 

外壁の表面が白く粉を吹いている状態をチョーキング現象と言います。

チョーキング現象は、塗膜が劣化しているサインであり、凍害が進行している可能性があります。

 

4: 水分が溜まっている場所

 

外壁の基礎部分や、窓枠の周りなど、水に濡れやすい場所に水分が溜まっている場合は、凍害が発生しやすい状態です。

このような場所には、定期的に点検を行い、必要があれば排水対策を行う必要があります。

 

まとめ

 

凍害は、外壁の劣化を進行させるだけでなく、建物の構造にも悪影響を及ぼす可能性のある深刻な問題です。

外壁にひび割れや剥がれなどの症状が見られた場合は、凍害を疑い、専門業者に相談することをおすすめします。

 

早期に適切な対策を行うことで、凍害による被害を最小限に抑え、安心して快適な住まいを守ることができます。